おいしいご飯をいただくためには
お米の質も大切ですが、
その保存方法や炊き方一つでも
ずいぶん味に違いが出るものです。
少しでもおいしくご飯を食べていただくために、
物部米穀店ではそのノウハウを
できるだけお伝えしていこうと思います。
(内容は定期的に変更・更新します)
ごはんを土鍋でふっくらおいしく炊く豆知識をお教えします。
おいしいごはんにこだわる人は、炊き方にもこだわりがあると思います。そんな時こそ土鍋の出番!炊飯器任せもいいかもしれませんが、土鍋でうまくご飯が炊けた時の喜びは格別です。
特に「おこげ」の香りは、暑い季節の食欲不振さえ吹き飛ばすほど魅力にあふれています。土鍋本来の楽しみ、それは自分が食べたい「おこげ」が自由にできるということに尽きるかもしれません。
一言で「おこげ」と言っても、わずかな焦げ目が好きな人もいれば、カリッと香ばしく焦がしたい人もいると思います。炊き加減も、おこげも思いのままに、それが土鍋最大の魅力と言っても過言ではありません。
ただし、それには慣れが必要です。時間・火加減・水加減など、3~4回トライして、時には失敗するかもしれませんが、「今回はどうだろう」とドキドキしながらフタを開けてみてください。
おこげができたかどうかは、火にかけている土鍋から出てくる匂いでわかります。
キッチンタイマーを活用し、狙ったおこげや炊きあがりを目指しデーターを重ねてみて下さい。
土鍋でごはんを炊く時は、火入れと蒸らし時間が重要です。土鍋のタイプにもよりますが、一般的には沸騰に10分、これがおいしく炊ける火入れです。火加減を弱火にし、最終的に消した後、そのままの状態で蒸らしを5~8分置くことがポイントです。
ぜひ自分好みの「極みメシ」の炊きあがりを見つけてみてください。
- ①お米の研ぎ方
- はじめはボウルに張った水にお米を入れ、軽く混ぜて水を流します。水に浸けた直後に最も水を吸うので、この時に入れるお水は浸透性が高い軟水のアルカリイオン水を使うのがベストです。
最初の水はヌカや汚れが出やすいうえに、お米が水を吸いやすいため、時間をかけずにサッと済ませます。そのあとは2~4回水を変えながら、かき混ぜるようにお米を研ぎます。
新米は2回程度、古米はにおいを取るため3~4回ほど研ぎます。力を入れすぎずに指先で軽くもみ洗いするのがコツです。 - ②お米を浸水させる
- 土鍋が水を吸わないよう、別の容器でお米が浸かる程度の水で浸漬させます。季節や気温により水の温度も変わってくるため、浸漬時間も調節が必要。春夏なら30~60分、秋冬なら60~120分ほどの浸水時間が理想とされています。しっかりと芯まで吸水させることが大切です。
- ②お米を浸水させる
- 土鍋が水を吸わないよう、別の容器でお米が浸かる程度の水で浸漬させます。季節や気温により水の温度も変わってくるため、浸漬時間も調節が必要。春夏なら30~60分、秋冬なら60~120分ほどの浸水時間が理想とされています。しっかりと芯まで吸水させることが大切です。
- ④火加減の調節
- 最初は強火で温めて下さい。10分くらいで沸騰してふたから泡が出てきたら、弱火にして15分加熱します。最後に5秒ほど強火にして火を止め、5~8分ほど蒸らしたら完成です。
なるべく吹きこぼれないようにするためには、土鍋に対して中の分量を6~7割以下になるようにして下さい。お米は膨張し、でんぷん質が溶け出し沸騰するときカサが増すので、その分を計算に入れて下さい。
また、土鍋のフタはこんもりと高さがあるもののほうが、吹きこぼれにくいです。 - ⑤ご飯をほぐす
- 水で濡らしたしゃもじを使って、米粒を潰さないようにサッと十字に切ります。
釜底からご飯をすくうように、空気を入れながらしゃもじを立てて、まんべんなくご飯をほぐして完成です。
保存容器は、ボタンを押して1合計量したお米が出てくる使い勝手の良さと、先入先出しでフレッシュローテーションする米びつタイプをお薦めしたいところですが、一見楽に見えますが、正確な1合にはなってない為、自分好みの白ごはんにしたい時、水加減の調整が難しい面があります。
また、マンション等では置き場所を取るため、最適とされる涼しい冷暗所に置く事が困難になりやすいです。
通年通して冷蔵庫に保管できる「ペットボトルタイプ」が一番ベストです。ただし、お米が乾燥しないように、きちっと密封できるタイプのものを選ばないといけません。
※桐箱(木箱)は乾燥しやすくなるので、おすすめはしません。